このブログ「介護役立つ情報」では、事業所選びや介護の仕事情報等を紹介します。
今回は介護の転職に関してのポータブルスキルについて紹介します。
ポータブルスキルとは
ポータブルスキルとは、どんな環境でも活かすことができるスキル（＝持ち運びできるスキル）のことです。
特定の業種や職種、時代背景に囚われることのない、汎用性の高いスキルのことを指します。
介護業界には多くの資格があり、介護福祉士や介護支援専門員など保有資格で、スキルを把握することはできます。
ただし多くの専門スキル（資格）には実務経験が必要です。
未経験の方が介護関連の仕事に転職を検討される場合、ポータブルスキルがあれば希望の働き方、業種・役職への近道となりますので参考にしてみて下さい。
事業運営におけるポータブルスキルの構成要素
今回は厚生労働省の「ポータブルスキル活用研修」というホワイトカラーのミドル層をコアターゲットにした資料を参考にします。
介護事業所の事業運営に関するマネジメントの立場で転職を検討される方に役立つポータブルスキルについて紹介します。
仕事の仕方
- 現状の把握 取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集やその分析のし方
- 課題の設定 事業、サービス、事業所、業務の進め方などの取り組むべき課題の設定
- 計画を立てる 担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方
- 課題の遂行 スケジュール管理や各種調整、業務をすすめる上での障がいの排除など
介護事業所の運営には現場スタッフの人材不足の側面とマネージャークラスの人材不足があります。
今回のコロナ禍で大きな影響を受けている観光や飲食、小売りなどサービス業でマネジメントに携わられているミドル層のポータブルスキルは介護事業所でも十分活用されます。
介護経験がない事で躊躇されている方も安心ください。事業所によれば未だに経験重視の事業所もありますが、積極的に他業種からの人材を採用している事業所も多くあります。
介護サービスもあくまで人が人の対する接客業ですので、 今まで培われた ポータブルスキルが十二分に生かされます。
処遇面も改善が進んでいますので、現在のサービス業のマネジャークラスの賃金と遜色ない位置で働くことは十分可能だと思います。
仕事の仕方も同様で事業計画があり、それぞれの利用者にも介護計画というケアに関する計画が立てられます。
基本情報（身体面・精神面・環境・生い立ち）とアセスメント（生活課題）などもコツが分かれば覚えることは限られています。
人との関わり
- 社外対応 顧客・社外パートナー等に対する納得感の高いコミュニケーションや利害調整、合意形成
- 社内対応 経営層・上司・関係部署に対する納得感の高いコミュニケースや支持の獲得の仕方
- 部下マネジメント メンバーの動機付けや育成、持ち味を生かした業務の割り当て
どの業界においても人とのコミュニケーションスキルは欠かせません。介護業界においても利用者に人気のスタッフは介護技術の高い有資格者とは限りません。
介護技術の高い有資格者などの介護スキルが高くなくても マインド（ 心、真心、人を思いやる気持ち、包容力、意思、やる気 ）が高いスタッフは利用者に人気があります。
社外対応は現在全国のデイサービスの数はコンビニと同じくらい増え、利用定員いっぱいに来ているサービスは少なくなっています。
介護業界の顧客（利用者）は自らサービスを探されている人は少なく、家族や居宅介護支事業所、病院退院時の地域連携室等の紹介でサービスを利用されることが多い状況です。
介護業界で長く現場で勤めらている方が役職が上がり、利用者紹介の為に営業活動をされるケースが多くあいます。
営業経験のない方にとってその営業活動を苦にして退職されるケースもよく見受けられます。
そのような状況から入所紹介ビジネスも盛んに行われていて、他業種から営業活動のみ行う為に採用されるケースも多くあります。
複数のサービス付き高齢者住宅を運営する会社には施設長よりも営業部長の多くの賃金をし払っているほど入居の営業活動は重要な役割です。
介護の事業所内には医療、リハビリ、プランナーと多職種が協同でそれぞれの利用者の介護計画やサービス実施しています。それぞれの立場の意見調整は重要な仕事のひとつです。
部下のマネジメントについては、元々介護の仕事で働いている方は使命感やエゴグラムの性格診断の支援力(お母さん度)とは・・・NP(nurturing parent)母性が高い方が多い職場です。
公平で、共通の使命感を共有できれば、動機付けや育成、持ち味を生かした業務の割り当てはスムーズに行えると思います。
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