SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
今回バンダイナムコが人気キャラクター「ガンダム」を活用したアイデアや最新技術を募集する「ガンダムオープンイノベーション」について紹介します。
ガンダムで環境問題や人口問題の解決を目指すプロジェクト
ガンダムオープンイノベーションのホームページによると、現実世界において「宇宙世紀」を新たに捉えなおし、「社会課題」に対して、「ガンダム」と「未来技術」を掛け合わせ、未来の夢と希望を現実化するプログラムを目指しているようです。
ガンダムのアニメのストーリーは人口増加や環境破壊に対するメッセージが込められていて、地球の人口増大により、スペースコロニーという宇宙空間に移住している世界観です。
物語はスペースコーロ二ーのひとつスペースコロニー“サイド3”はジオン公国を名乗り、地球連邦に独立戦争を挑んできた。とういう設定です。
それまでの宇宙アニメの戦艦大和では宇宙人との戦いでもありましたが、ガンダムがヒットした要因は、ガンダムのかっこよさと共感できるストーリーにあったように思います。
ガンダムに憧れた世代間の幅は広く、アニメに憧れ、技術分野に進んだ人の中にはその世界観を現実の技術に活かしたと思う方も多くいます。
例えば、20年に設置した実物大の「動くガンダム」には、住友重機械搬送システムや乃村工芸社など、計9社が参加しています。
バンダイナムコグループは、豊富なIP(知的財産)を活用し、エンターテインメント分野において幅広い事業を展開しています。
「IP軸戦略」とは、そのIP*を軸に、最適なタイミングで最適な事業に商品・サービスとして発信する戦略です。
バンダイナムコはキャラクターごとにゲームや音楽、玩具販売などの「IP軸戦略」立てています。
特にガンダムは人気コンテンツでバンダイナムコホールディングスは19年にガンダムのアニメ版権などを保有していた創通に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化しています。
今後はガンダムを活用した社会課題の解決につながるアイデアや技術を募る予定で、6月15日にガンダム事業の全体方針などを説明するイベント「ガンダムカンファレンス」を初めて開催しました。
ガンダムカンファレンス
前半パートでは、チーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史さんが登壇し、ガンダムシリーズの成長戦略やガンダムを活用したサステナブルプロジェク「GUNDAMUNIVARSALCENTURYDEVELOPMENT ACTION(GUDA)」の始動など、今後の施策ついてプレゼンテーション。
ガンダムベース初のVRを用いたECプラットフォーム「GUNDAM BASE Virtual World」や新たなガンダム実物大立像の設置、esportsに特化した新たなガンダムゲームの開発、さらに新規タイトル『ガンダムブレイカーバトローグ』と、さまざまな新情報を発表した。
また、後半パートでは、藤原CGOに加え、ピクシーダストテクノロジーズCEOの落合陽一さん、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授の蟹江憲史さんが登場。
モデレーターに慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸 博幸さんを迎えて、「ガンダム×サステナブルトークセッション」と題してトークセッションが行われた。
https://www.gundam.info/ 抜粋
まとめ
バンダイナムコの2020年度の実績で売上高の1割超はガンダム事業関連によりものです。
バンダイナムコでは2025年度までに、ガンダム売上高を20年度の6割増にあたる1500億円にする目標を明らかしています。
目標達成にはガンダムというキャラクターをこれまで以上に社会に根付かせる必要があり、海外展開を見据えれば、キャラクターの影響力だけでなくサステナブルな取り組みで相乗効果を生む様に感じます。
ガンダムのストーリーの世界観を活用し、グループのSDGsに向けた事業を集約する方針は世界市場を見据えたとは取り組みです。
ガンダムを活用したアイデアや最新技術を募集する「ガンダムオープンイノベーション」では、社会課題の解決につながる提案を、企業や研究機関などから募ります。
技術者には多くのガンダム好きがいます。ガンダムを活用したアイデアや最新技術で日本が世界を席巻できる技術が生まれることを期待したいと思います。
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