世界5大ウイスキーとは
世界的なウイスキー生産国である5つの国で造られるウイスキーは”5大ウイスキー“と呼ばれています。
5大ウィスキーは、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本で製造されるウィスキーで産地や歴史、製造法、味わいの違いがあります。
世界5大ウイスキーの特徴を知って家飲みで飲み比べしてみてはいかかでしょうか。
男が好むアメリカン・ウイスキーとは
アメリカのウィスキーと言えばバーボン・ウィスキーと答える人も多いと思います。
バーボンはスコットランドやアイルランドの人がアメリカで簡単に手の入るトウモロコシやライ麦を使って蒸留酒をつくったのが始まりです。
バーボンの語源はフランスのブルボン王朝で、独立戦争の時にアメリカに味方した功績から名付けられました。
ブルボンを英語読みしたバーボン郡をケンタッキー州に造ったのが始まりです。
バーボン・ウィスキー特徴
バーボンは原材料の半分以上がトウモロコシであるものを指し、80%を越し製造法が変わるとコーン・ウィスキーとなります。
定義としては、アメリカのケンタッキー州バーボン郡で生まれたウイスキーが大前提です。
「原料の穀物中にトウモロコシを51%以上含み、80度以下で蒸溜します。
さらに内面を焦がしたホワイトオークの新樽で、アルコール度数62.5度以下で熟成したもの」というのがアメリカの法律に定めるバーボンの定義です。
味わいは香ばしく個性豊かなくせがあります。
コスパのいい 人気バーボンウイスキー
ジム・ビーム
バーボンの奥深い香りを残しつつも、軽やかな風味です。
その飲みやすさから常にアメリカのベストセラー・バーボンの地位を保っています。
バーボンはじめの方でも飲み安く、ハイボールで美味しく頂けます。
ジム・ビーム社は1795年創業の老舗でドイツからの移民の子ジェイコブ・ビームが創業しました。
ケンタッキー州バーズタウンにやってきて、ウィスキーづくりを始めます。
この地は良質の地下水、トウモロコシやライ麦が育ちやすい畑、樽の材料ホワイトオークの生える林など理想的な環境だったのです。
創業以来200年、同社は同一の家系で経営を続けていて、現存するブランドでは珍しいことです。
ブランドの神髄が今もビーム家に引き継がれている強みがあります。
ジム・ビームにはおよそ5000もの多種多彩のデキャンタ・ボトルがあり、一部収集家の間で人気です。集めてみても楽しいかもしれません。
ワイルド・ターキー
「キング・オブ・バーボン」と呼ばれるターキーの一番人気は8年ものです。
重くしっかりしたボディでありながら甘みのある豊かな味わいです。
内側を黒く焦がした熟成樽クロコダイル・スキンで8年かけて熟成させた、美しい琥珀色の仕上がりが自慢です。
アルコール度数は高めですが、想像するよりも繊細な味わいに仕上がっています。
ワイルド・ターキー「野生の七面鳥」というブランド名になったのは、伝説があります。
ある時蒸溜所に七面鳥狩りの男が現れウィスキーをボトルに詰めてもらい、狩猟仲間に振る舞いました。
これが好評で、七面鳥狩りシーズンにウィスキー注文がくるようになったことに始まります。
フォア・ローゼス
ラベル中央に描かれた4輪の深紅のバラ。その華やかなボトルの印象と同じような口の中に花が咲くようなまろやかな味わいです。
クセのない軽いタッチの風味は「棘のないバラ」とも表現されています。
フォアローゼス社は禁酒時代は薬用酒づくりの許可を得て生きのびたがその後、カナダに本社があるシーグラム社に買収されました。
現在はケンタッキー州ローレンスバーグにある蒸溜所で生産され棘のないバラは日本をはじめ世界中で愛されています。
メーカーズ・マーク
バーボンウィスキー特有の苦みを含んだ樽の香りがほとんどなく、そのかわりに柑橘系の甘い香りがすがすがしく漂う味わいです。
メーカーズ・マークのこの独特の風味は、まろやかさを追求した結果として、ライ麦のかわりに冬に収穫された小麦を使っていることにあります。
同社は少量生産を貫き手作りウィスキーを提供するのがポリシーです。
このブランドだと一目でわかる封蝋も一つ一つ手作業で行っています。
ちなみに赤の封蝋がメジャーですが、黒と金色の封蝋もあります。
I・W・ハーパー
トウモロコシ8割以上のなめらかさが特徴です。
とろりとしたなめらかな舌触りを感じ、フルーツのような香りがたちのぼります。
やや甘みがの残りおだやか後味を生み出しているのが86%という高い含有率のトウモロコシです。
バーボンは6年程度の熟成が最適と言われていましたが、同社では1961年に12年ものを発表しています。
これにより名声が高まり、他の会社も長期熟成タイプを造る様になりました。
「I・W・ハーパー12年」は先駆的ウィスキーです。
アーリー・タイムズ
バーボンと思えないほど甘さとさわやかな口あたり、スマートな味わいが最大の特徴です。
女性に人気があり、アメリカの売上ではつねに3位以内に入る人気です。
ケンタッキーダービーの公式飲料「ミントジュレップ」はアーリー・タイムズで作られます。
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